11月28日勉強会 ( 12月17日にも同じ内容にて大阪会場で開催しました。2会場合わせて21名参加しました。) 今回の勉強会では、 『余暇支援と具体的手立て』というテーマで、Bacchetta Mugicalらくがきクラブ代表 能勢伸子先生よりお話しいただきました。 能勢先生のらくがきクラブでは、自閉症やダウン症などの知的障がいを持たれている方々が 通われており、折り紙や絵の具、和紙、布地などの様々な素材を使って、絵を描いたり作品を作るという 創作活動をされています。 今回は、ワイワイセッションのメンバーさんが、らくがきクラブに通われているという繋がりで ご縁があり、講師を引き受けてくださりました。 まず、先生が普段されている活動の内容や、先生が活動をする上で大切にされていることなどを 聞かせていただきました。 先生は活動時、できるだけ沢山の材料を使って、個性を引き出せる工夫をしていらっしゃるとのこと。 色付けの画材だけでも、色鉛筆、クーピー、絵の具、パステルカラー、墨汁、スタンプなどいくつもの用具を準備して、 活動時の環境や作ろうとしている作品に沿って、「こんなものもあるよ」と提案していくことで、 選択肢や発想力が広がり、作品に個性が出てくるそうです。 お話の中でも特に印象的だったのは、「活動の時間中は、危険ではないことや人に迷惑のかからないことなら、 何をしててもいい。気分が乗らないなら何もしなくてもいいし、寝ててもいい。活動と全く関係のないことをしててもいい。」 という先生のスタンスでした。 実際に、らくがきクラブに通われている一人の方を例に挙げて、 「活動との関係が全くない行動であっても、それを続けていると次第に他の何かができるようになり、 可能性が広がる」と教えてくださりました。 「せっかく来ているのだから」と思い、活動に意識が向くように工夫をした方が良いと考えがちだった身としては、 先生の考え方がとても新鮮で、勉強になりました。 お話の途中からは、先生やらくがきクラブの皆さんが活動で作られた作品の、実物や写真を見せていただきました。 チラシを集めて小さいサイズで製本したメモ帳、過去にらくがきクラブで開催した展示会の写真、落とすとプロペラのように クルクルと回る、折り紙の作品などを拝見しました。 らくがきクラブの方々の作品の写真には、風景画、趣味や好きなもの描いた絵、布地をはじめとする色々な素材を 使って製作した人形などがありました。 また、同じ折り紙の素材でも、完成した作品が個々で全く違い、本人の特性や興味を持ちそうなことを考慮しながら、 サポートをされているのだなと感じました。 講座の終盤では、4〜5人ずつで3つの班に分かれ、各班の担当者が提案したテーマについて、グループディスカッションを行いました。 能勢先生には各班を回っていただき、ご意見やアドバイスをいただきました。 20分程度各班で話し合ったのち、代表者がテーマと話し合った内容のまとめを発表しました。 11/28、12/17勉強会の報告②へ続きます。